僕らの研究室

僕らの日常を書きます。

休みの日でも早起きして研究室に行くために

ある日の夜中。

僕が一人で勉強をしていると、研究室の扉が勢いよく開きました。

入ってきたのは、米を抱えたT嶋くんでした。

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そんな我が子のように持たんでも。

中々どうして、本来ならば研究室にあるはずのないものです。

じつは、僕の研究室には数日前から炊飯器がありました。もちろん犯人はこいつです。

米を炊く計画を立ててやがったのです。

T嶋くんは、ほとんど研究室に住んでいるようなもので、Zenly(位置情報共有アプリ)には学校を自宅と判定されています。

炊飯器があったりクワガタを飼っていたりと中々変わった研究室になってきました。

T嶋「よし、勉強しよう」

(数秒後)

T嶋「お腹空いた」

彼は、研究室で炊き込みご飯を作ろうと、その準備に取り掛かりました。

T嶋「ピコーン」

何かを思いついたT嶋くん。

T嶋「米を、明日の朝に予約すれば、絶対早起きして大学来れるんじゃ…?」

確かに、炊飯を予約して大学に来なければ、米を愛してやまないT嶋くんにとっては大ダメージです。

無論それは、スヌーズをスムーズに回避できる目覚ましアプリとは比べ物にならないほどの強制力を発揮するでしょう。

ご飯を食べている彼は、幸せそうです。

この文章を書いているのは、当日です。つまり、上のことはついさっきの出来事です。

今目の前で、T嶋くんは明日誕生日の友人に送るラインのメッセージを考えています。

いかにふざけたメッセージで祝うかを真剣に考えています。


明日、僕は大学に行きません。

彼はきっと、炊飯を予約した時間に大学に行くでしょう。

そして、幸せそうな顔で炊き込みご飯を屠るのです。

そんな彼の笑顔こそ、平和の象徴です。

僕らの研究室のあるべき姿です。

無事炊き込みご飯が炊けることと、彼が寝坊して絶望することを半々くらいに祈って、ペンを置こうと思います。

では、また。