僕たちが発見した定理『不一致の定理』
それでは、解析学の講義を始めます。
起立。
礼。
よろしくお願いします。
着席。
皆さん、『一致の定理』はご存知ですね。通常なら幼稚園の年長さんくらいで扱う内容です。
本日の講義では、その『一致の定理』と対極にある定理を紹介します。
その名も、『不一致の定理』。
非常に有用で応用範囲も広いのですが、証明はとても難しく難解でdifficultでdifferentiableなため、この講義では省略します。
では、主張の紹介です。
たったこれだけを仮定することで、定義域上のすべての点において、2つの関数のとる値が異なることが言えてしまう恐ろしい定理です。
様々な応用が思い浮かびますね。
未解決問題の解決に役立つ可能性があると言えないことがないと言い切るのは難しそうです。
この定理が発見されたのは2020年の秋辺りだとされています。発表されるや否や、たちまちこの定理は脚光を浴び、今では次のような予想までされています。
定義域が一般の1点集合、終域が一般の集合の場合にまで拡張できるのではないかというものです。
これほどのことが言えてしまうなら、世の中のほとんどの問題は解決できるようなできないようなものです。
なんと恐ろしい。。。
それでは、本日の講義はここまで。
皆さんには、『不一致予想』の証明を課題とします。
お疲れ様でした。