保護者くんが保護者くんと呼ばれる訳
このブログには、保護者くんと呼ばれる人が登場します。なぜ彼が保護者くんと呼ばれるのか。今回はそれを書こうと思います。どうでもいい内容なので、暇なときに読んでください。
僕は今、大学院の1年生です。まあつまり、大学は無事に卒業したわけです。
卒業できたのは、ほとんど保護者くんのおかげと言ってよいでしょう。
恥ずかしいことなんですが、僕、履修登録自分で出来ないんですよね。
え、そんな大学生いるの?って思いますよね。
いるんですよね。ここに。
保護者くんとの出会いは大学に入ってしばらくしてからで、大学1年生の一番初めの履修登録だけは自分でやらなきゃいけなかったのですが、それも友達に助けてもらいながらなんとかやった感じです。
履修登録って難しすぎませんかね。
いや、本気を出せばできると思います。多分。
いや、無理かな。
無理ですね。
僕、基本的に説明書とか読むのが嫌いなので、何でもなんとなく触りながら理解していくんですよ。
当然、履修案内もその例外ではなく、読もうとすると拒絶反応を示します。
でも、履修登録に触りながら理解していくとかいう概念ありませんからね。
第何群から何単位とってとか、卒業に何単位必要とか、自由履修枠がどうとか、教職科目がどうとか、
わかんないんですよ。
ね、読んでる人は大学生の方がほとんどでしょうが、びっくりですよね。不快にさせたらごめんなさいね。
そして、保護者くんに出会いました。
彼は、それはそれはきちんとしています。
きちんとしてるエピソードを出せばキリがないのでここには書きませんが、とりあえずまあ、きちんとしています。
もちろん、頭がおかしいときもありますよ。
数学科ですからね。そこは安心してください。ちゃんと彼もバグってます。
でも、少なくとも履修登録ができるという点においては、マトモなわけです。
どういった経緯かはもうあんまり覚えてないのですが、大学1年の途中から、彼と一緒に履修登録をするようになりました。
初めは頑張って僕も履修案内を読もうとしたんですけど、完璧に理解している彼がいたので、諦めました。
それは彼も同様で、どうせほとんど同じような進路なので、僕に履修登録について理解させる暇があれば、黙って自分と同じものを登録させればいいやという考えに至ったようです。
じつに合理的です。
履修登録の時期になれば、自動的にLINEに登録すべき授業が送られてきました。
もちろん、取るべき集中講義なども抜け目なく、きっちりと入っていました。
結果として、履修登録のなんたるかを何も知らないまま大学生を終えた人間が誕生しました。
さらに、彼は数学の理解も早い方だったので、まあよくわからんところはとりあえず彼に聞いていました。
あと、プログラミングの授業も僕はさっぱりだったのですが彼が隣にいたので単位を取ることが出来ました。
ちなみに、その授業の評価は僕がSで彼がAでした。根に持っているようで、ずっとチクチク言われます。
加えて、オリエンテーションや健康診断の前日には告知してくれますし、トイックの前日には時計を忘れないように忠告までしてくれます。
こうしてダメ人間が出来上がるのです。
ちなみに、何度か一人暮らしをしている彼の家に泊まったことがありますが、彼は朝6時に起き、僕を6時半に起こしてくれます。
朝ご飯は米と味噌汁と鮭の塩焼きと野菜などという、健康的なものが出された記憶があります。彼曰く、野菜も食べなさいだそうです。
ここまで読めば、彼がなぜ保護者くんと呼ばれるのか、お分かりいただけたと思います。
保護者だから、保護者くんなのです。
大学院生になって、研究室が与えられました。
僕の机の電気には付箋で
「ゴミを捨てる!!」
と書いてあります。
彼は未だに、僕の保護者です。
休みの日でも早起きして研究室に行くために
ある日の夜中。
僕が一人で勉強をしていると、研究室の扉が勢いよく開きました。
入ってきたのは、米を抱えたT嶋くんでした。
そんな我が子のように持たんでも。
中々どうして、本来ならば研究室にあるはずのないものです。
じつは、僕の研究室には数日前から炊飯器がありました。もちろん犯人はこいつです。
米を炊く計画を立ててやがったのです。
T嶋くんは、ほとんど研究室に住んでいるようなもので、Zenly(位置情報共有アプリ)には学校を自宅と判定されています。
炊飯器があったりクワガタを飼っていたりと中々変わった研究室になってきました。
T嶋「よし、勉強しよう」
(数秒後)
T嶋「お腹空いた」
彼は、研究室で炊き込みご飯を作ろうと、その準備に取り掛かりました。
T嶋「ピコーン」
何かを思いついたT嶋くん。
T嶋「米を、明日の朝に予約すれば、絶対早起きして大学来れるんじゃ…?」
確かに、炊飯を予約して大学に来なければ、米を愛してやまないT嶋くんにとっては大ダメージです。
無論それは、スヌーズをスムーズに回避できる目覚ましアプリとは比べ物にならないほどの強制力を発揮するでしょう。
ご飯を食べている彼は、幸せそうです。
この文章を書いているのは、当日です。つまり、上のことはついさっきの出来事です。
今目の前で、T嶋くんは明日誕生日の友人に送るラインのメッセージを考えています。
いかにふざけたメッセージで祝うかを真剣に考えています。
明日、僕は大学に行きません。
彼はきっと、炊飯を予約した時間に大学に行くでしょう。
そして、幸せそうな顔で炊き込みご飯を屠るのです。
そんな彼の笑顔こそ、平和の象徴です。
僕らの研究室のあるべき姿です。
無事炊き込みご飯が炊けることと、彼が寝坊して絶望することを半々くらいに祈って、ペンを置こうと思います。
では、また。
教採の面接対策をしていたときのこと2
前回(教採の面接対策をしていたときのこと1 - 僕らの研究室)の続きになります。ただの日記です。
M下「俺も、長所と短所に困ってるんだよね」
M下くんの得意技は、ギャグでスベることです。可哀想なので本人には伝えていませんが、僕の研究室では有名な事実です。
そんなM下くんが困っています。
どうしたものでしょうか。
皆で少し考えて、M下くんの特性を活かしたよい案が出ました。
実際にやってもらいましょう。
面接官「では、あなたの長所と短所を教えてください」
M下「はい。私の長所は"面白いところ"です!」
面接官「では、何か面白いことをやってみせてください」
M下「(とてつもなく面白いはずのギャグ)」
面接官「・・・・・・。」
M下「・・・これが私の短所です」
面接官「(クスッ)」
M下くんの特性を最大限利用した、長所も短所も同時に伝えることができる最強の作戦です。
万が一「とてつもなく面白いはずのギャグ」が面白かった場合は、それがそのまま長所になりますから、短所は一応別で用意しておいた方がいいかもしれませんね。
この話の後も、いつものようにM下くんは研究室を賑やかにしてくれていました。
M下「(面白い予定だったギャグ)!!」
T嶋「(無言で作業を続ける)」
保護者「(上に同じ)」
僕「(上に同じ)」
O下「(考え事をしている)」
M下「・・・・・・。」
M下「クソ!今日はよくスベるな」
そういうのは聞き逃さない一同「今日 " は " ???」
M下「・・・・・・。」
今日も、僕らの研究室は平和です。
教採の面接対策をしていたときのこと1
T嶋「あー、長所と短所書くの難しいー」
僕の研究室には、今年教員採用試験を受ける人が4人います。
この日は、面接でよく聞かれることに関する返答を考えていました。
T嶋「俺、短所ないんだよねー」
保護者「それは短所だと思うよ」
T嶋「いやいや、短所だって自分でわかってるなら直してるし。」
それもそうです。余談ですが、T嶋くんは、最近ああ言えばこう言う面倒なやつになってきました。
『ああ言えばこう言う委員会終身名誉会長』である保護者くんが悪い影響を与えているのでしょう。
T嶋「長所。うーん。視野が広いことですとか?」
保護者「視野広いの?」
T嶋「さあ?」
僕「T嶋は視野広いと思うよ。サラダ好きだし。」
T嶋&保護者「???」
僕「草食動物って視野広いじゃん」
T嶋「確かに。って、いや、いやいや。草食動物は草食うけど、草食うからって草食動物とは限らないよ」
ツッコミどころそこかいとは思いましたが、スルーです。
僕「元から草食動物なのかもしれないよ」
T嶋「でも俺肉も食べるしなあ・・・」
真面目な顔で何を言ってるのでしょうか。
ここで、研究室にいることが珍しいO下くんが、このクソみたいな会話に参戦します。
O下「じゃあ、"肉を食べるので物事を多角的に見ることができます"って長所は?」
草食動物の目は横に、肉食動物の目は前についています。肉食動物の目のつき方は、目の前の獲物との距離を測ることに長けているという話を聞いたことがあります。
視野が狭い代わりに、獲物を立体的に見ることができるのです。これを、O下くんは上のように表現したのでしょう。流石、群の表現を専門にしているだけはあります。
T嶋「ってことは、草も肉も食う俺は、視野が広くてしかも物事を多角的に見ることができる!?」
僕「† 最強 †だね。」
T嶋「長所見つかったわ!ありがとう!」
T嶋くんは、来年も教員採用試験を頑張ります。
僕たちが発見した定理『不一致の定理』
それでは、解析学の講義を始めます。
起立。
礼。
よろしくお願いします。
着席。
皆さん、『一致の定理』はご存知ですね。通常なら幼稚園の年長さんくらいで扱う内容です。
本日の講義では、その『一致の定理』と対極にある定理を紹介します。
その名も、『不一致の定理』。
非常に有用で応用範囲も広いのですが、証明はとても難しく難解でdifficultでdifferentiableなため、この講義では省略します。
では、主張の紹介です。
たったこれだけを仮定することで、定義域上のすべての点において、2つの関数のとる値が異なることが言えてしまう恐ろしい定理です。
様々な応用が思い浮かびますね。
未解決問題の解決に役立つ可能性があると言えないことがないと言い切るのは難しそうです。
この定理が発見されたのは2020年の秋辺りだとされています。発表されるや否や、たちまちこの定理は脚光を浴び、今では次のような予想までされています。
定義域が一般の1点集合、終域が一般の集合の場合にまで拡張できるのではないかというものです。
これほどのことが言えてしまうなら、世の中のほとんどの問題は解決できるようなできないようなものです。
なんと恐ろしい。。。
それでは、本日の講義はここまで。
皆さんには、『不一致予想』の証明を課題とします。
お疲れ様でした。
僕が高校生の頃に使っていた「分散」の覚え方
データの分析。これは、僕が高校数学で扱う分野の中で一番といってよいほど好きでない分野です。
理由は、頭を使う部分が少ないからですかね。
時間だけかかる感じがどうも受け付けません。そう思っている人は、少なくとも僕の周りには多い印象です。
特に、分散や標準偏差、相関係数辺りを求めろと言われた時にはすべてのやる気がなくなります。
計算が比較的面倒なのもそうですが、そもそも相関係数とか求め方知らないんですよね。
模試のときやセンター試験本番では、毎回数IAの前にデータの分析の公式を見ていました。何回覚えても忘れるのです。多分、覚える気がないのでしょう。
そんな僕ですが、分散の求め方だけは覚えているのです。
(2乗の平均)ー(平均の2乗)
これで、分散が求められます。細かい状況設定は、空気を読んで補ってください。元々は少し違う形で与えられるのですが、僕はこれで覚えています。
高校1年生の僕は考えました。どうしたらこれを覚えられるか。
そして、(2乗の平均)ー(平均の2乗)から文字を抜き取って、『ニヘヘニ』と覚えることにしました。
しかし、当時の僕は考えます。
まず、ニヘヘニだけではこれらを引くのだったか足すのだったか忘れてしまいそうであるということ。
そして、引くことを覚えていたとしてもどちらからどちらを引くのだったか、すなわちニヘヘニだったかへニニへだったかがわからなくなりそうだということ。
今からすれば、どちらも悩む必要のないことです。分散の意味を考えれば2つを加えるわけがありませんし、ニヘヘニでもヘニニヘでも、出てきた値に絶対値を付ければ済む話です。
高校1年生から僕は数学を得意としていなかったので、ようわからんもんは暗記していました。
とりあえず、引くことを忘れないために、暗記の仕方を「ニヘヘニ」から「ニヘーヘニ」に変更しました。
しかし、これでもニヘーヘニなのかヘニーニヘなのかわからなくなります。
ニヘーヘニを紙に書いて、にらめっこします。
うーん・・・
・・・
はっ!!
ネコちゃんになるやん!!
このネコちゃんはヘニーニヘでは作れないので、間違えることはなさそうです。それ以来、『分散はネコちゃん』で覚えています。しかし、分散とネコちゃんになんの関連性もないため、あまりオススメできる覚え方ではありません。
ちなみに僕は塾で生徒にこれを教えたことがありますが、その生徒がこれで覚えてくれたかは不明です。
データの分析におけるその他の公式(定義)の覚え方は、高校生の頃には作っていない気がします。なぜ分散だけ覚えようと思ったのかも、もう覚えていません。
教採の勉強をしていて、ふと当時のことを思い出したので、記事にしました。ではまた。
【追記】元々僕が教えていた生徒で、今は一緒に働いている後輩がこの記事を読んだことを僕に伝えてくれました。
昔僕からこの分散の覚え方を教わったらしく、タイトルを見た瞬間「絶対ネコのことや!!」と思ったそうです。
そして、その後輩は今の生徒にこの覚え方を教えているそうです。ネコちゃんは受け継がれています。
こんなしょうもないことでも、教えたことを覚えてくれているというのは嬉しいものですね。追記でした。
ゆる〜くメンバー紹介
せっかくなので、僕のブログに出てくる人の簡単な紹介をここに書こうと思います。
記事を読むとき、名前に少しだけ色が付けばいいなと思います。
僕の研究室には、現在6人います。その中でこのブログに登場するであろう人物は次の4人です。
T嶋くん 研究室のムードメーカー的な存在。よく食べ、よく寝ます(特によく食べます)。研究室のソファには彼の毛布と枕(ぐ○たま)があります。深夜1時とかによく大学にいます。
しぃとくん 記事を書いている人、すなわち僕です。お菓子が好きで、部屋には常に大量のお菓子があります。あと、生き物が好きで、本を開きっぱなしにしてくれるザリガニが机にいます。
M下くん 毎回研究室に大量のお茶を搬入し、それを我々に50円で売ってくれます(お気持ちで、3回に1回は100円払うようにしています)。魔剤をよく飲んでいて、結構ずっと楽しそうです。
保護者くん 僕の保護者なのですが、その理由は機会があれば別の記事で書きます。基本的に、世の中のわからないことはこいつに聞いとけばどうにかなります。地図帳が友達で、漫画やアニメの知識は皆無です(ワンピー○の主人公の名前すらわかりません)。
この4人は全員代数が専門です。専門と言えるほど学んでないんですけどね。
研究室自体はゆるい空気でやっていて、僕と保護者はコーヒーを飲んで、それ以外は魔剤を飲んで、のんびり数学をしています。
ここには、新しい人物が登場するたび、(面倒でなければ)紹介を追加していこうと思います。隣の研究室にも愉快な仲間がたくさんいて、僕はよく遊びに行っているので、そちらで何かが起こるかもしれませんからね。
ひとまずはこの辺で。また。